ドラえもん

娘がだいぶ成長してきて、最近は一緒に『ドラえもん』が見れるようになりました。
僕もドラえもんが好きで、いや僕がドラえもんが好きだから見せるようになったのかも。(笑)
小学生の時、近所の幼馴染の家に保存用のドラえもんの映画シリーズ(VHS)があり、よく貸していただいてました。

おススメ! ドラえもん映画ランキング(あくまでも個人の意見です(笑))

第1位  『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』(1983年公開版)
第2位  『ドラえもん のび太の大魔境』(1982年公開版)
第3位 『ドラえもん のび太と竜の騎士』(1987年公開版)
第4位 『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』(1988年公開版)
第5位 『ドラえもん のび太の日本誕生』(1989年公開版)

 

まず第1位の『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』

金塊を積んでいた沈没船発見から物語は始まるんですが、超常現象好きの僕にとって、そして当時の少年たちにとって、『科学では説明できないナニか』に心を躍らせて注目された作品だと思います。
「海底国家」、「ムー」、「アトランティス」、「バミューダトライアングル」。
ワクワクしかないワードばかりが飛び交い、超常現象福袋のような映画でした。
AI搭載、水陸両用のバギーに乗り、海底で大冒険をしていくドラえもん一行……。
ラストのワンシーンで、バギーが作中唯一、心を通わせた「しずかちゃん」の為に自らを犠牲にし、ポセイドンという「核兵器」に飛び込んでいくシーンは毎回泣いてしまいます。

続いて第2位『ドラえもん のび太の大魔境』

アフリカの秘境にある犬の王国「バウワンコ王国」を舞台に、冒険を繰り広げる物語。
ペット反対のママとのすったもんだがありながら野良犬の「ペコ」を家族の一員として迎え入れるところから大冒険へと繋がっていきます。
物語が進むにつれて「ペコ」の正体は、人間とは別で進化した犬の王国のクンタック王子だという事が判明します。
王国を脅かす悪者を倒し、「ペコ」を「王」へと導く…という感動作。
ヘビースモーカーズフォレストという分厚い雲が邪魔をして空からの衛星写真では犬の王国を発見できないという設定が絶妙で少年時代の僕を奮い立たせ、母にいきなり『アフリカに行きたいっ!!』と言い、大爆笑されたのを覚えています。(笑)
「現実でもそういう未知の国があるかも!」と思い、アフリカに行きたくなってしまったんです。
(。-`ω-)
そして物語をハッピーエンドへと導く道具として『先取り約束機』という優れものが登場します。
作中で、おなかが空いてペコペコ状態のドラえもん一行が「あとで、ちゃんとお腹いっぱいご飯を食べるから、今、先にお腹いっぱいにしてください。」と伝えるとお腹がいっぱいになるという超ハイスペックアイテムです。
『これは欲しいっ(*´Д`)』と思い、当時の友達と、もし「先取り約束機」が手に入ったらどんな願いを叶えるかと盛り上がりました。

第3位『ドラえもん のび太と竜の騎士』

この作品は「子供のロマン」そのものです。
小学生男子だった僕にとって「恐竜」という言葉は魅力しかありませんでした。
初代『のび太の恐竜』(1980年公開版)のシンプル恐竜要素に加え、人間とは別に地下世界で独自に進化した恐竜人たちの世界があったという物語です。
恐竜絶滅の原因として「彗星衝突説」が採用され、ノイローゼ(精神疾患)になってしまうスネ夫目線を軸とした珍しいパターンでした。
登場人物の恐竜に対する想い、偶然の重なりによりドラえもん一行は地底世界に紛れ込んでしまいます。そこでは地上で滅亡したと思われていた恐竜が高度な文明を築き上げていました。物語後半で、恐竜人たちは大型のタイムマシンを使い、「恐竜を滅ぼした何者かを倒す」ことで歴史を改変して恐竜の絶滅を防ぎ、地上を我が物にしようとしている事が発覚します。最終的にはドラえもんが恐竜絶滅の原因が彗星衝突であり、避けられない運命である事を伝え、物語は人間と恐竜人の共存という形でラストを迎えます。ラストシーンでドラえもん一行と恐竜人が、地上と地底の架け橋が出来る事を願いながら別れを告げるところが本当に感動します。

第4位『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』

孫悟空が実在すると信じるのび太の願いで登場したドラえもんの「ヒーローマシン」という道具が原因で、妖怪に支配されるパラレルワールドになってしまった現実世界を元に戻す為、ドラえもん一行が『西遊記』の登場人物に扮して、妖怪たちと戦うという物語です。
ちなみに孫悟空=のび太、三蔵法師=しずかちゃん、猪八戒=ジャイアン、沙悟浄=スネ夫、にそれぞれ扮しています。
今回の冒険は、ドラえもんが使ったヒーローマシンを起動状態のまま放置していたためマシンのゲーム内の妖怪たちが現実世界に侵入して三蔵法師を食い殺し、徐々に進化した妖怪たちが妖術を武器に人間を滅ぼして地球全体の歴史を支配してしまったという…まさかのドラえもんのうっかり物語。
「西遊記」自体が素晴らしい作品で、堺正章さん主演のテレビドラマシリーズの「西遊記」(見ていたのは再放送です。)も好きだったので、タイトルだけで魅かれた作品です。
いつも臆病なのび太ですが、優しかった両親や日常を取り戻そうと、恐ろしい牛魔王たちと勇敢に戦うさまがとてもカッコ良く憧れた事を覚えています。
ちなみにこの映画のキーマンで、牛魔王の息子として登場するリンレイの声優を務めたのは「ちびまる子ちゃん」のお姉ちゃん(さくらさきこ)の初代声優でおなじみの水谷優子さんです。(。-`ω-)

そしてラスト第5位『ドラえもん のび太の日本誕生』

ちなみにこの映画で一番最初に思い出すのはいつも、来場特典の「ミニドラ」を映画館を出て約20分で、なくしてしまった事です。( ;∀;)
僕の「ミニドラ」今いずこ⁉

7万年前の日本と中国大陸を舞台に、精霊王ギガゾンビとドラえもん一行の戦いを描いた作品です。
のび太得意の『家出』を軸に大きなドラマへと繋がっていきます。
今回はのび太だけでなく、ジャイアン、スネ夫、そして何と!しずかちゃんまで家出を決意するという異例の作品です。(笑)
僕も幾度となく実家近辺周囲500メートルの小規模家出を繰り返しましたが、本気度が強い時はこの映画を思い出し、参考にし、頑張った(?)思い出があります。お父さん、お母さんごめんなさい!(;´∀`)
作中で「日本中、全ての土地は誰かのもので必ず所有者がいる。」というドラえもんのセリフがあるんですが、子供ながらにすごくガッカリしたのを覚えています。
当時、友人と「秘密基地」探しをしていて、小学生の僕からすれば、人がいない場所はみんなの場所、「秘密基地」を作ってしまえば自分の場所!……と思っていたので。(笑)
不動産事情など小学生には知る由もありません。
でも、この作品も本当に素晴らしく、ワクワクと感動を与えてもらいました。

ドラえもん作品全てに共通する事は「未知へのワクワク」と「感動」、そして「困難な状況であっても、諦めなければ必ずハッピーエンドへの道がある。という勇気」を与えてくれます。

いわゆる年齢的な「大人」になり、少しづつ「そんなものは存在しない。」とか「こんな事やっても無駄」みたいな、夢のない決めつけや、潔いと自分に言い聞かせる言い訳をいつの間にか覚えてしまいました。
でも『ドラえもん』に夢を膨らませていた「あの頃」だから与えてもらった夢、達成できた目標があった気がします。
信じてたから夢をもらえた、諦めなかったから無理だと思ってたことが達成出来た。
結果でなく、経過を大切にしていたから、もたらされた結果がありました。
「大人」を目指して歩いていく中で無意識に挑戦を避け、失敗を最小限に抑えて最短距離を進むようになる。聞こえはいいですが、「失敗から得る経験値」、「挑戦から得る気概」、それらは自分から切り離してはいけない大切な『大人への切符』だったりするかもしれません。

娘と「ドラえもん」を見ながら『あの頃のワクワク』を想い出します。
まだ遅くない。もっと冒険しようかな。
便利な道具なんてない。たどり着くには「努力」と「継続」が必要。
信じる心も忘れちゃいけない。
地底人とか海底世界とかないかもしれないけど、違う自分を見つける冒険なら出来る。

冒険してますか?

ワクワクしてますか?

最近、僕ワクワクしてるんです!冒険が始まる予感が…します。

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健史 遠田
健史 遠田

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