『 個性 』と『 大人 』

「あなたの性格を一言で表現してください。」と言われたらなんて答えますか?

正直僕は答えられません(笑)

色々考えすぎて結局一言でまとまらないからです。
自分自身を客観視して表現するという作業は中々出来るものじゃない気がします。
「こうありたい自分」と「こうやってみられたい自分」の二つの気持ちが出てくる気がするので。

「こうありたい」とは、その人の性格の特徴が強く影響する部分で、「人から頼られる存在でありたい」とか「たくさんの人が知っている有名人になりたい」のような、ある意味目標みたいな最終地点であり、もう達成されているなら維持していきたいベストな状態。
「こうやってみられたい」というのは達成されているかはわからないし、実際どうかはさておき、自分で描くキャラ設定があり、そういうキャラで見られたいみたいなイメージだと個人的に思ってます。
「クールな人」とか「強い人」とか「優しい人」みたいな。

良くも悪くも人間には個性があり、それが性格の枠組となり、行動する上での基盤となる場合が多いです。
個性が好む選択肢を意図的に選ばない場合があるとしたら、それは道徳的な問題だったり、それを選択することが犯罪に繋がるなど、倫理観や善悪の考え方に繋がるものです。
個性、つまり「その人らしさ」でしょうか。
食べ物の好き嫌い、趣味、仲良くなれる人間のタイプ。
無意識に選んでしまう心地よい選択肢があると思います。

これから食事に出かけるとして、まず「何を食べるか?」

食べたい物を食べるのか→和食?中華?洋食?行列店だけど、どうしても食べたいから並んでも食べよう!

食べるまでの時間を優先するのか→すぐ食べたいなら近場で外食?混んでる店は避けよう。いやもう自分で作る?

予定を優先するのか→朝から一日遊園地で遊びたいから施設内で食事しよう。

外食一つとっても、その人の個性次第でたくさんの選択肢が存在し、個性と現状と予定のはざまでバランスをみながら答えを出す。
おそらく脳みそはこの間、僕の想像をはるかに上回る作業をして答えを導き出しているのかもしれません。

何か大げさに話してしまいましたが、「その人らしさ」というものがその人の生活のあちらこちらに顔を出し、それが生活自体を創っていくんだなぁと最近感じる事がありました。

重要な事柄に対して答えを出さなければいけない場合で、その時にいくつかの選択肢がある時、
「個性」、「その人らしさ」が自分の心地よい選択肢へと誘導するような衝動があると思います。
どの選択肢も倫理観や善悪に反しない場合、あとは「何」を重視、優先するか。
転職なら「年収」、「就業環境」、「人間関係」。
子育てなら「子供の気持ち」、「かかる費用」、「子供の将来」。
選ばなかった選択肢がどうでもよいものではないけど、時に人は残酷な選択を迫られる場合があります。
本当に大切にしたのが「愛情」、「友情」、「師弟関係」、「恩」だとしても、生きている以上、生活をしてご飯を食べていかなければならなく、その為にはどうしても「お金」が必要です。
時に「情」や「恩」、「優しさ」ではなく、「利益」を優先しなければいけないタイミングもでてきます。
それがいわゆる『大人になる』という事なのでしょうか?
居た堪れない気持ちになる反面、こうするしかないと自分を言い聞かせる。『それが大人なんだと。』

子育てが始まってからは僕自身も、「個性をもった自分」と「状況を客観視しなければいけない父親」の二人が、自分の中に同居しています。
最初は二人の気持ちが相反し、どうにもスッキリしない事が多々ありました。
でも最近の二人はまぁまぁ上手くいっています。
二人が一人に、一人の大人になろうとしているのかもしれません。
葛藤を抱えるのが人間で、葛藤と向き合い、乗り越えるのが成長。
今はそう捉え、『大人になる為の講習』を娘から受けています。(笑)

娘の笑顔を護る為に。家族の笑顔を増やす為に。

『大人になる為の講習』卒業目指して頑張ります!!

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健史 遠田
健史 遠田

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